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2017/06/14

総天然色映画 「ロビンフッドの冒険」から「カルメン故郷に帰る」

 先日、懐かしい題名にひかれて、アメリカ映画「ロビンフッドの冒険」(1938年制作)をテレビで観た。70年近く前、昭和23年(1948)、中学一年生の時に初めて体験した総天然色映画との再会であった。当時は「こんなに面白い娯楽があったのか」という印象に尽きる体験であった。

 もちろん今となっては、ストリー自体は極めて単純な勧善懲悪、70年前の興奮の再体験は望むべくもないのだが。 

 4年近く続いた悪夢のような太平洋戦争での敗戦直後、日常の楽しみに飢えていた少年少女達にとってこんなに面白い娯楽はなかった。カラフルに描かれた華やかな異国の歴史や情緒あふれる原野の風景、珍しい西洋の活劇画面は、まさに衝撃的な体験であった。

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 主演は、エロール・フリン、オリビア・デ・ハビランド。フリンが剣で戦う西洋風剣劇(チャンバラ)の初体験でもあった。それにしても、昭和13年(1938)当時にこのようなカラー映画(テクニカラーと言った)が制作されていたことは驚きである。日本では、無声映画からようやくトーキー映画への移行期であったはずである。

 その翌年、昭和24年(1949年)には、これも当時としては珍しいカラー映画「仔鹿物語」を、やはりカラーで観た。これも名作であった。主演はグレゴリーペック。そして超大作「風と共に去りぬ」(主演はヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲイブル)は、1939年(昭和14年)制作、日本公開は昭和27年(1957年)。

 昭和26年≪1951年)、日本初の総天然色映画「カルメン故郷に帰る」を観た時には北軽井沢・浅間山麓の美しい牧歌的風景を堪能したものであった。主演は高峰秀子。

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 *本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」については下記サイトをご参照ください。

 http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9a53.html

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