東日本大震災・本当の春はいつ来るのか
千葉県北西部に位置するわが街八千代市は、ここしばらく連日といってもよいくらい大震災の余震に見舞われている。3月11日以降、一般消費者の買占めによる商店やスーパーなどの品薄、交通機関の間引き運転、福島原発の被災による計画停電などで、人々の生活にもいい加減疲れが見え始めている。
ところで関東一円、特に東京、神奈川、千葉あたりの桜はこの週末にほぼ満開を迎えている。
久しぶりに近所を流れる新川(印旛沼に端を発する下流域)の土手を散歩してみた。 付近では、今日を最後の花見とばかりに散歩する人々、ブルーシートの上で弁当を広げたりバーベキューを楽しむ人々で賑わっていた。老若男女、幼児、ペットの犬たちさえも仲間に混じっていた。
3月11日の東日本大震災の惨状や被災者の労苦に配慮して、今年は東京上野公園のライトアップや夜の花見酒も自粛されていると聞く。 国の経済運営をも脅かしかねない事態のなか、当然のことだろうと思う。
とは言うものの春は桜、花に魅かれることについては人後に落ちない。そこでいつも西行の歌が想起される。
願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ
春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり
被災地の方々や避難中の方々にも、一日も早く本当の春が訪れることを願うばかりである。
*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」については下記サイトをご参照ください。
http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9a53.html
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