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2011/03/06

大学入試カンニング事件に想う

 このたびの大学入試カンニング事件に思う。 カンニング事件にかかわった各大学側のとるスタンスは、果たして教育に携わる最高学府としてふさわしいものだろうか。

 公正、公平であるべき入学試験でカンニングをすることはもちろん許されることではないし、「偽計業務妨害」の罪を犯した当該予備校生の行為が刑事罰を問われる可能性もある。その意味では、この予備校生の行為を正当化するつもりはない。

 マスコミと会見した各大学の幹部たちの発言はいささかヒステリックなトーンで一致している。 ある大学の幹部は「厳正で公正な入学試験の根幹を揺るがす犯罪行為に強い憤りを感じる。」、「詳細な事実関係を調べ、不正行為者に対しては厳正に対処したい」(平成23年2月28日・朝日新聞)と言葉をついだ。

 なるほど基本的にはその通りかもしれないが、相手は将来のある未だ19歳の未成年者である。彼を完膚無きまでに指弾する前に、入学試験に際しての管理、監督に大学側の手落ちが全くなかったのかどうかについて謙虚な反省があってもよいのではないか。犯罪を犯すのは悪い、しかし、犯罪を誘発するような環境を排除するための努力をすることも社会の責任である。

 たとへ、管理監督上の手落ちがあったにしても、だからと言ってこの受験生の行為が正当化されると言うのではないが、人間を育てることが最大の使命である教育機関としての優しさと寛容さが今ひとつ欲しいと願うのは私だけではないだろう。 未熟さゆえに犯した過ちに対して大人の度量をもって対応してもらいたいものだ。

*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」については下記サイトをご参照ください。

http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9a53.html

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