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2009/05/08

寄生虫駆除・検便

 引出しを整理していたら、60年前(中学1年の時)の学校新聞が出てきた。新聞といっても物資不足の当時のこと、一文字、一文字が鉄筆で刻まれた謄写版刷りである。当時のわら半紙はすでに褐色に変色して判読もなかなか困難である。

 ほやほやの一年生ながら、校内新聞部に所属していた頃だ。1948年(昭和23年)11月26日号の週報のトップ記事の見出しには、「100人中87人以上が寄生虫を持っている!」とある。11月6日に市(京都)の生活科学研究所によって実施された寄生虫検査の結果を伝えた記事である。

 終戦後3年余が経過していた。小中学校の生徒の健康管理については特に寄生虫駆除と結核予防に力が込められていたと記憶する。そのために検便やツベルクリン反応検査が全国的に実施されていた。今日では、検便、すなわち大腸検査は大腸などの消化器官からの便潜血反応を調べることが主たる目的であろう。

 検体(早く言えば便)は、氏名、学年、組を明記した空のマッチ箱に入れて提出するというもの。小学生の時はともかく、中学生の年齢に達した男女共学のなかでは、特に女子学生にとっては憂鬱なイベントであったらしい。

 寄生虫についていえば、なにしろ当時は農作物用の化学肥料などはほとんど用いられることはなく、戦中から引き続いていわゆる下肥(し尿)が用いられていたのだから、殆んどすべての日本人が寄生虫卵保有者であったことは頷ける。50歳以下の人々にとっては信じがたいことであろう。

 記事によれば1年生(84.5%)、2年生(90.0%)、3年生(89.5%)が、回虫、鞭中などの保持者である。学校では定期的に煎じ薬やサントニンなどの駆虫薬が配られたような記憶がある。

 ところで、化学肥料が普及し、ハウス栽培や水耕栽培が普及している現代、小中高校では寄生虫検査のための検便などはやっているのだろうか、その頻度や方法は、回虫・鞭虫・蟯虫などの保有率はどうなっているのか。尾籠な話になってしまったが、そのような愚にも付かないことに思いを致している。

*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」については下記サイト「ジャパン・アート・フェスティバルを知っていますか?」をご参照ください。http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/

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