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2009/01/28

若者と英語学習

 日本人の国民性はきわめて英語好きであると言える。英語もしくは英語的表現は、現代社会の隅々まで浸透している。ビジネス、文化、スポーツ、ファッションは言うまでもなく、われわれの日常生活のあらゆる面に定着している。

 とは言うものの多くの若者にとって、中学校や高校での英語ほど厄介なものはないらしい。小学生の頃から早くも英語学習を始めて、それだけが理由ではないかも知れないが、中学校、高校に進むにつれて段々英語嫌いになってしまう。何事もスタートが大切である。いったん体験した消化不良は根治が困難になってしまうばかりでなく、結果として「英語嫌い」を作ってしまう。

 それにもかかわらず、英語に憧れる日本の若者は多い。良い発音で、流暢に英語を話すことができれば、それこそカッコいいわけである。外国人と交流したい。英語で洋楽を歌いたい。

 たまに、最近の若者向けのポップス音楽(いわゆるジェイポップ)が耳に入ってくることがある。その歌詞に戸惑うことがある。一連の流れの中に突然、意味不明とも思われる英語の単語やフレーズが入ってくる。テレビの場合だと、歌詞が画面に流れるからいいものの、殆ど聞き取ることができない。

 そうかと思えば、英語なまりの日本語で歌う。 耳を澄ますと確かに日本語であるが、発音は明らかに「英語風」である。「ラ行」の発音に、本来日本人が不得意なはずの「r」を極端に響かせたり、サ行の音に「sh」を強調する。

  定年退職してから約8年間ほど、週一回、地方の県庁所在地にある私立大学で英語、英会話を教えた。

 対象は英語・英文学専攻の学生ではなく、一般教養課程必須科目としての外国語学習であったから、一部の学生を除いては英語の基礎知識や理解力は極めて低く、したがってその学習意欲も想像がつこうというもの。大半の学生にとって、英語は出来れば選択したくない科目であったようだ。 英語学習は苦痛以外の何物でもなっかったのだ。

 何度か実施したアンケートから、彼らの経てきた中学校、高校時代の英語学習の実態が如実に判明した。いわゆる「英語きらい」の芽生えはここらあたりに遡ることがわかった。地道な学習はしたくないが、早く流暢にしゃべれるようになりたいという。 

 現代の多くの若者は英語を必要とし、英語に憧れながらも、英語の学習が苦手なのである。ここに日本の英語教育の問題が凝縮されているような気がするのである。

*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」については下記サイト「ジャパン・アート・フェスティバルを知っていますか?」をご参照ください。http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9a53.html

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