落穂ひろい(19)日本の版画
「日本の版画1945-1950・日本の版画とはなにか」と題して千葉市美術館で開催中(平成20年3月2日まで)。同館の特集「日本の版画」シリーズの第五弾とか。
同館訪問は今回が初めてなので、シリーズ初期のものがどのようなものであったのかは、残念ながらすべて見逃した。
今回は太平洋戦争開始前後から敗戦後数年に至る約十年間の作品を対象としている。前半は無謀な戦争によって多くの生命が奪われ、あらゆる物資が逼迫し、すべての日本人が表現の自由を奪われた時期であり、後半の敗戦後は未曾有の経済的貧困を体験した時期である。
物資・材料不足のそんな時代背景を示すものか、この時代の版画は殆どが木版画に限られていたようだ。エッチングやメゾチントが再登場するのは50年代に入ってからであったらしい。厳しい時代を反映してか、作品は全般に地味で素朴ですらある。また、戦時色を帯びたものが目に付くものの、何故か懐かしい色調や風景、形が認められる。版画本、雑誌、書籍の装丁、ポスター、カレンダーなどにみられる作品にも大いに郷愁を感じる。
僅か10年後の60年代半ば頃には池田満寿夫、靉嘔といった気鋭の版画家達がニューヨークなどを舞台にして国際的に活躍していたことを考えると感無量である。 私が後年(1966年)ジャパン・アート・フェスティバルで関わった関野準一郎、斎藤清、北川民次、脇田和、棟方志功、泉茂、利根山光人などが展示されていたことにも興味を引かれた。
*本編「国際芸術見本市始末記」については下記サイト「ジャパン・アート・フェスティバルを知っていますか?」をご参照ください。http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/

京都府・京都市では多方面の関連団体の協力を得ながら、今年2008年を「源氏物語千年紀」として、源氏物語にかかわる様々の記念事業を計画しているようだ。
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