落穂ひろい(5)飛行機のこと(座席が無い!)
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業務出張で中米コスタリカに滞在中のこと。忘れもしない1999年7月25日。コスタリカ人の仲間二人と一緒に首都サン・ホゼからホンジュラスの首都テグシガルパへ向う時の体験です。前日の午後に予約座席を電話で再確認して、当日は午後の早い時間に空港のチェックイン・カウンターへ。私はビジネスクラスの切符を持ちながらも、現地の二人に合わせてエコノミー・クラスを予約していました。
大混雑の空港ロビー、やっとチェックイン・カウンターに辿り着いたものの、「もう、今日の座席はありません」とのこと。「昨日確認したのだが」、「それでも無いものは無い、こういうことはよくあることだ」、「通常は、20-30%は余計に予約を受けている、したがってチェックインは早い者勝ち」との無茶苦茶の屁理屈。
とにかく座席は無い、と言う。明日の午前9時には、現地テグシガルパで重要な予定が入っている。そして午後には、さらにその隣国グァテマラに飛ばなければならない。
そこで、航空会社の職員が一つの提案をしました。今夜遅くにグァテマラの首都、グァテマラ・シティに着く飛行機があるからそれに乗れ、そこで一泊して明日早朝にサンサルバドル経由、ホンジュラスに向うべし、とのこと。
なるほど理屈としては解る。しかし、その地理的関係を例えて言うならば、東京から名古屋へ行くのに、まず福岡へ飛んで一泊、翌朝、鳥取か出雲を経由して名古屋に戻るようなもの。そして、午後、再び福岡に戻るというようなもの。それも、狭い域内とはいえコスタリカ、グァテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの4国にまたがります。
他に選択の余地はなくいったんホテルに戻りました。夕刻に再び空港へ行きグァテマラ・シティ行きに搭乗しました。グァテマラの空港では出迎えのリムジンに乗って約30分、新築なったばかりの広壮なホテルにチェックイン。もうこうなったらやけくそ、自分達だけの遅い豪華な夕食をゆっくりとり、シャワーを浴びてベッドに入ったのが午前一時頃。午前3時30分にモーニングコールを呉れるというホテル側の予告に、デラックスなスイートルームを楽しむゆとりも無く束の間の睡眠。
なるほど、午前3時30分に我々が降りたホテルロビーには、完璧な朝食が準備されていましたが、手をつけたのはジュース一杯だけ。玄関先には昨夜のリムジンが待機していました。テグシガルパのアポイントメントに遅れることもなく、予定通りのスケジュールをこなすことができたことは言うまでもありません。そして、午後には無事グァテマラ・シティへも移動。ただし、酔眼朦朧、終日宇宙遊泳をしているような感じでした。
なお当然のことながら、我々が負担した費用は、夕食時のビール代だけであったことを申し添えます。
*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」は下記サイトからどうぞ: http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_9a53.html
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