第二部 国際芸術見本市始末記・ピッツバーグ展(9)
9月30日(金) (シカゴ~サンフランシスコ)
六時起床。少々腹を冷やしたらしい。チェックアウトをして、七時十分のリムジンバスに乗る。午前八時五十分のユナイテッド航空でサンフランシスコへ向う。十一時到着(時差二時間)。リムジンバスでダウンタウンのバスターミナルへ。配車係にチップを渡しタクシーを拾ってもらう。そこからタクシーに乗り継いで、空港で予約を入れたサターホテル(Sutter Hotel)へ。午後一時前にホテルにチェックインする。
直ちにデ・ヤング美術館へ電話するが、担当者が食事中とかでうまくいかない。「みどり」で刺身定食を食うが、期待したほど旨くもない。午後三時、再び美術館へ電話する。さらに要領を得ず。結局、担当者マグレガー氏(Mr. McGregor)のアシスタントなるカールソン氏(Mr. Carlson)に直接電話する。明日九時にホテルのロビーで会う約束。
夕刻、ユニオンスクエア辺りまでお土産を買いに出る。みやげ物店でインディアン人形を買う。きつねうどんを食ってアイスクリームを。少々散歩の後ホテルに戻る。
10月1日(土)(サンフランシスコ~ )
サンフランシスコは快晴。夜中の一時に目覚めて、早朝五時半に又目が覚める。六時には起きてしまう。街を少々散歩の後、朝食。冷えたせいかやや下痢気味。九時にロビーへ降りてチェックアウトを済ませる。十時にカールソン氏来訪、ロビーで打ち合わせる。早急に展示会の期日を決定したい旨伝える。
タクシーで空港へ。十二時三十分発のパンアメリカン航空845便、北極圏回りだ。アラスカ・アンカレッジで一時間のストップ。キツネうどんを掻き込む。
10月2日(日)( ~東京)
午後五時四十分、羽田着。事務局青柳、風間両氏、英明、世津子の出迎えを受ける。電車で八時過ぎに帰着。
10月3日(月) 晴、涼しい
午後から協会へ出勤する。麻生理事長、事務局同僚へ報告。青柳氏(財務担当)のシカゴ展への同行派遣が決定した。
10月4日(火) 晴
英明、歯科医院で虐待されたとのこと。二度にわたり電話をして抗議するが水掛け論。事務所ではもっぱら翻訳作業。手紙を書く。
夜、麻生良方著「明日をひらく」を読む。
10月7日(金) 晴
午後、赤坂プリンスホテルで第五回理事会開催。藤井丙午会長、永野重雄理事の両氏が揃うことは珍しい。永野理事より、藤井会長に対して資金集めにさらに努力をしてもらいたいとの要請有り。
10月8日(土) 晴
半ドン。午後から階下の雀荘で青柳さん、今井さん(区会議員)、田中さん(麻生代議士秘書)とマージャン。午後四時五十分帰宅。
10月9日(日)
英明をかっちゃんに預けて、世津子とともに映画へ。池袋文芸座で「七人の侍」(三船敏郎)、「生きる」(志村喬)の二本立てをみる。午後五時過ぎ帰宅。
10月10日(月) 晴、体育の日
午前中三人で団地内広場にて住民運動会をみる。胃の調子少し悪い。
10月15日(土) 晴
半ドン。東武デパート屋上で、英明、世津子、かっちゃんの三人と待ち合わせる。しばらく屋上で遊ばせる。
・癌研付属病院で受診
10月16日(日) 晴
胃の調子悪く多少吐き気もある。
10月17日(月) 晴
欠勤して早朝より大塚の癌研付属病院へ行く。尿、レントゲン検査。
10月18日(火)晴
勤務を休み終日ぶらぶら。英明を連れて散歩などする。胃の不快感はやや落ち着いてきた。
10月19日(水) 晴
朝から映画、池袋大映で「白い巨塔」(田宮二郎主演)をみる。
10月20日(木) 晴
癌研病院へ。検査結果は特段の異常なしとのこと。強いて言えば十二指腸を検査すべきか。三週間分の薬をもらって帰る。午後、事務局へ出勤。給料五五、六八〇円支給される。
10月21日(金) 晴
午後、青柳さんと一緒に赤坂、中曽根事務所へ。二人で中曽根代議士に海外出張の挨拶をする。二時半、共立女子大へ。山田智三郎氏(教授・美術評論家)に挨拶する。先生にはシカゴに行っていただく予定。会場でのレクチャーを予定している。
10月22日(土) 快晴
午前中、衆議院議員会館へ行く。渡辺美智雄、落合寛茂両代議士へ渡航挨拶。ご両人には代表団に参加してもらう予定。ジェトロへも挨拶。午後、デ・ヤング美術館へ手紙を出しておく。
昼食は事務局スタッフと麻生理事長とで(ホテルニューオータニ、久兵衛鮨)。
六時半帰宅。夜、出張準備をする。
10月23日(日) 晴
英明、世津子の三人で新宿御苑へ行く。帰途、池袋三越へ立ち寄る。世津子のスーツ出来上がる。英明ものわかりよく、アメリカ行きを理解している様子。帰ってきたときには京都行きを約束する。自転車も買ってやるつもり。
10月24日(月)晴
旅装を整えて、十一時協会事務局に出勤。通産省、外務省などへあいさつに回る。
ジェトロにも立ち寄る。(第二部 ピッツバーグ展おわり)
*本編「国際芸術見本市(ジャパン・アート・フェスティバル)始末記」は下記サイトからどうぞ:http://gastrocamera.cocolog-nifty.com/blog/
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